人生100年時代を考える
2025/03/06
現役医師が考える人生100年時代
【治療から予防へ】
Ⅾr.Ishiguro 石黒成治です。
地元は名古屋で、父は鉄工所で働いていました。
祖父が肺がんで亡くなった時から医師になることを志し、がんの患者を救いたいと思い外科医になりました。一生懸命勉強しました。どんな患者でも救える外科医になりたいと。しかし、父も同じく肺がんで亡くし、歯がゆい、まだまだ力不足だと悔しい思いを強く持ちました。
国立がんセンター中央病院で外科医としての技術を磨き、名古屋大学病院、愛知県がんセンター中央病院、愛知医科大学病院で大腸癌の外科治療の専門家として、
年間のべ1500人以上の診察、手術を行ってきました。
しかし大学病院勤務医時代の体型はふっくらで「医者の不養生」を地でいくような生活でした。朝から晩まで手術をこなし、疲れるたびに病院のコンビニでせんべいやチョコレートを買って糖分を補給。夜中まで働いて深夜に夕食をドカ食いしてそのまま寝る。そしてまた早朝から出勤するといった具合に、体のことなどまったくかえりみず、働き続ける毎日でした。ある週では平日5日間のうちわずか6時間しか自宅で過ごせないなんてこともありました。
背負っているような感じで、暇があれば立ったままでも眠っていました。いつも体がボロボロだと感じていましたし、何とかしたいとは思っていましたが、どうしたらいい?と思っても何もしていませんでした。
しかし現在は・・・
健康について、人の体についての学びを深め実践する毎日です。
肌艶もよくなり腹筋が6つに割れ、そして健康について人に教える仕事もしています。
医者なんだからそんな健康について教えることは簡単じゃないの?と思うかもしれませんがそんなことはないです。
医学部では健康の知識、栄養の知識についてはほとんど学ぶことはありません。医師は病気の治療法には詳しくても、健康に関する知識がありません。病気にならないためにはどうすればいいか、どうすれば体力を回復できるのかわからなかったのです。
そんな中、何気なく手に取ったのが食事に関する健康法の本でした。その本に従って調理に使う油を変えたり、食事量を減らしたりしたところ、2週間もしないうちに体調がよくなったのです。4か月も経つと88㎏あった体重が14㎏減り74㎏に。そこから筋トレを始めて、引き締まった身体を手に入れました。こうした経験から予防医療や機能性医学(※1)の勉強を始めました。そして2018年から予防医療を行うヘルスコーチとしての活動。・腸内環境の改善法・薬に頼らない健康法の普及を目的に、メールマガジン、YouTubeなどで知識、情報をわかりやすく発信しています。
※1) 発症メカニズムが複雑である慢性疾患に対して、対処療法に終始するのではなく、発症原因に着目しながら、その予防と根本治療を目指す、個体差を考慮した医学
現役の消化器外科医師であり、『ⅮrⅠshiguroの健康スクール』のヘルスコーチとして日々、論文と自身の体験に基づき信頼性の高いヘルスケア情報を発信されています
今回は『医師の責務は、薬に頼らず病院を必要としない人を増やすこと』と語る
石黒 成治先生の耳より情報をお届けします。
【病気を予防し、健康を守るために不可欠な抗酸化物質】
[グルタチオンについて]
グルタチオンは私たちの体内に存在する強力な抗酸化物質です
(システイン、グリシン、グルタミンという3つのアミノ酸が結合したペプチドの一種です)
〔グルタチオンの役割〕
・細胞を有害な物質から守る
・酸化ストレスの原因となるフリーラジカル(活性酸素)を除去することで
細胞の健康を維持する
・体内で働く抗酸化酵素のサポート役として重要
以上のように、グルタチオンは体の抗酸化システム全体を支える大切な役割を果たしています
〔グルタチオンレベルの低下によるリスク〕
細胞が酸化ストレスにさらされることでさまざまな病気のリスクが高まります
心臓病や癌 アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患などの発症とグルタチオン不足の関連が指摘されています
心血管疾患を持つ人はグルタチオンのレベルが低く、それによって心臓発作のリスクが30%高くなることが報告されています[ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌]
グルタチオンのレベルを維持することは病気を予防し、健康を守るために不可欠と言えます
〔体内のグルタチオンの生成を助ける食品〕
・硫黄を豊富に含む食品は解毒作用が強くグルタチオンの生成をサポートします。
ニンニク、玉ねぎ、クレソン、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、キャベツなどの
アブラナ科の野菜が代表的です
・セレンを含む食品はグルタチオンのリサイクルのサポートに重要です。
ブラジルナッツ、イワシ、グラスフェッドビーフ(牧草牛)、放牧卵、ほうれん草などに多く含まれます
ホエイプロテインもシステインを豊富に含みますが、牧草飼育であること、ホルモン剤や抗生物質が使用されていないこと、低温殺菌されていないことに注意が必要です。
〔運動の習慣化]
運動はグルタチオンをふやすだけはなく、免疫機能の向上や解毒作用にも役立ちます。
ウオーキング、ジョギング、筋トレ等々本人にとって楽しめる運動、継続が重要です。
〔グルタチオンを効率よく増やす〕
グルタチオンは体内で作られますが、直接摂取しても分解されてしまいます。効率よく増やすためには、直接材料となる成分や生成を促進する成分(サプリメントや栄養素)を摂ることをおすすめです。
・N-アセチルシステイン
グルタチオンの材料となります
・アルファリポ酸
抗酸化作用が強くグルタチオンを増やします
・ビタミンB6、B9(葉酸)、B12
遺伝情報(DNA)の働きをスムーズにし、細胞の健康を維持します
・ビタミンⅭ
酸化したグルタチオンを活性化して再び働くパワーを発揮する状態に戻します(赤血球内の
グルタチオンの量を増やす)
・ミルクシスル(シリマリン)
肝臓の健康をサポートしグルタチオンの生成を助けます
しかし、ストレス、睡眠不足、不規則な生活や偏った食事によりグルタチオンレベルは低下しやすくなります。
抗酸化物質を増やし体の酸化を最小限に抑える生活を心がけてください
リンパケアの目的
【カラダは素晴らしい免疫システムを備えている】
世界的に注目されて研究が進む[リンパ]
さとう式リンパケアはこの生体に備わった免疫システムが正常に働くことを願い、その入り口ともいえる、毛細リンパ管(排水口)にリンパ間質液が滞りなく排泄されるしくみ(ケア)に着目してきました。
皮膚に優しく触れる微細な振動で筋肉を緩める。柔らかな言葉と深い呼吸
全てはリンパの巡りの原理に合わせたケアになっています。
[血液]は肺から酸素を豊富に取り込み、酸素と栄養分を全身の組織に送り届け、老廃物を排泄する。
一方多くの白血球や血小板を含む[リンパ液]は排泄された老廃物や組織中の異物(細菌など)や、がん細胞・ウイルス・細胞の死骸などをリンパ管やリンパ器官に運び廃棄する、免疫システムに乗ってやがて鎖骨下静脈と接続しリンパ液を血液中に戻す役割があります。
この生体の神秘に着目し、滞ることなく働くことを願ってさとう式リンパケアは在ります。
これが『さとう式リンパケアの目的』です。
筋肉が緩む、リンパの巡り改善、免疫システムの向上、副交感神経の働き、リンパセラピストとしてケアを提供させていただく側も、その効果に日々驚きを感じています。
ヘルスコーチ 石黒 成治先生 『医師の責務は、薬に頼らず病院を必要としない人を増やす』
佐藤 青児先生 『身体と心をゆるめて、世界中の人に、痛み・悩み知らずの快適な人生を』
人生100年時代 治療から予防の時代へ、最期の時まで楽しく 歩く・食べる・笑うを一緒に実現しませんか